読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Melody Maker Blog

企画制作プロダクションMelody Makerと、カフェMelody Maker(未オープン)のブログです。

MMLab1 「春のコート」 (2014年5月制作)

 Melody Makerスタッフによる自由研究プロジェクトの第1作目の楽曲です。


春のコート/Melody Maker Laboratory by melody_maker on SoundCloud - Hear the world’s sounds

words, music:唐川真
arrangement:村カワ基成*

piano:平畑徹也*
bass:関美彦*
guitar, programming:村カワ基成*
vocal:越智灯子

mixing, mastering:唐川真
*guest musicians

 記念すべき1曲目として、珠玉のお友達ミュージシャンのみなさまにアレンジ、演奏でご参加いただきました。ご愛聴いただけましたらうれしいです。

 

歌詞解説(語り起こし・セルフライナー)

 「雨は季節を変え またひとつ失ってく」というのは、「一雨ごとに」という慣用句があって、それは「寒くなる」なのだけど、暖かくなる、というように僕は応用して、しかし、その言い回し自体は出さずに表現しようと思って描いた歌詞だった。日本人的な阿吽の呼吸、というか、みなまで言わずともわかるやろ、という美学を応用して、その先の共感を求めたの。
 春ってコートをいつ脱いだらいいのかわからないじゃん。暖かくなると脱ぎたくなるけど、着ていたときの適度な重さとか守られてる安心感ってすごくいいじゃない? だから暖かくなって嬉しいけど、脱ぐのはちょっと寂しい、というような感覚を、人間関係の別れに準えたんだよ。暖かく包んで守ってくれる彼氏や環境、学校とかサークルでもいい。そういうのはありがたい。でも卒業していかなきゃいけない、寂しいけど、でも脱がなきゃいけない、春だから。という歌詞なんだな。その脱いだコート、来年はもう着ないかもしれない、型落ちとかさ、自分の体型変わるとか笑、そうすると、これが最後になるわけだ。春前に雨が降ると、そんな切なさを毎年思う。
 サビの「私の中にあったあなたという傷」というのは、惹かれる相手の中に見る魅力というのは、自分自身の弱点なんだ、っていうことなのね。自分の弱い部分に惹かれてく、それが好きになるってことだ、と。それが癒えて消えていく、という歌詞。だからコートを脱いでももう大丈夫だから、っていうこと。
 いつまでも、いつまでも、それを抱きしめて生きてくっていうのは、ちょっと演歌っぽくしたのね。そういうプリミティブな歌詞があったほうがグッと来るって思ったんだな。プリミティブっていうのは、結局どんなかっこつけた人でも、そこは感情入るんだな、っていうのが判ったことだった。これは「いい」お約束なのだ。そこの部分で、全員が一体になれる、というか。
 名曲だよね。これは本当にそう思う。でしょ?笑 (唐川真・談)